御聖体と聖母の使徒トップページへ    聖人の歩んだ道のページへ     不思議のメダイのページへ    聖ヨゼフのロザリオのページへ


聖アッカ司教                                   記念日 10月 20日


 アッカはイギリス北部のノーサンブリアで、ヘクサムのウイルフリド司教に仕え、彼に従ってローマに行ったこともあった。ローマでは。教会の組織について自分の国では到底学ぶことのできない貴重なことを学んだのであった。その後ウイルフリド司教が死去した時、アッカがあとを継いで司教となった。アッカはイギリスの教会にローマの習慣を取り入れる必要性を感じていたが、彼の関心は何よりもローマの典礼の美しさを導入することであった。
 彼はケントからマバンという有名な聖歌の歌手を招いて、教会で司祭たちに教えさせたが、マバンはグレゴリオ教皇がローマからイギリスに送った修道士たちの指導を受けた音楽家であった。マバンは教会音楽を12年間教えて古い聖歌と共に新しい聖歌も練習させた。アッカも自ら美しく歌って模範を示した。
 アッカの活動は広い範囲に亘っていた。彼は教区内の聖堂を数多く改築したり、ヘクサムの司教座聖堂を大きくして、装飾をほどこし、聖具を取りそろえた。また、学者たち、学生たちのために立派な図書館を創った。アッカ自身も聖書学者で、深く聖書を研究した。
 732年に、アッカ司教は何かの理由で、教区から追放されてガロウェイに移ったが、742年に死去する前に帰り、遺体はヘクサムに葬られた。